先日から再々ブログに登場するLL-33Jっていうギター。
最初っから不安がありライブではまだ使用していなかった。不安は?ピックアップ。ギターの音を電気信号に換えアンプなどから音を出せるようにするシステム。アコースティックギターの場合マイクで音を拾う方法とピックアップシステムを使った方法が一般的だ。マイクの場合はギター本来の音に近い音なのだが周りの音を拾ったり音が反響してハウリング(ヒューとかピーとかいう音)を起こしたり大音量には不向きな点がある。一方、ピックアップを使った方法は音が固くなり本来の音とは違った音になるがハウリングに関しては強い方でそこそこ音量を上げる事が可能である。
我が輩のLL-33Jは元々はピックアップのないタイプであるが、初代のオーナーがカスタムオプションでピックアップを取り付けた発注をしていたのである。これに決めた要素の一つとしてピックアップ付きってのが魅力の一つでもあった。システムはYAMAHAのPZ-3というタイプでピエゾ式(弦の振動を直接、バー状のマイクで集音する)に加え「アコースティックセンサー」というボディーの鳴りもブレンドしてくれるというものだ。このセンサーで若干、ジャリジャリ感が弱まったように思ってたが、最初に音出しをした程度で普段は使わないでいた。
さて、そろそろライブでも使えるようにセッティングをしようかと思いプラグイン。どうも音が鳴っていない。接触不良の疑いをかけ色々さわってみるがピエゾもセンサーも無反応。という事はプリアンプ自体の故障だと判断した。
知人を通して楽器店などに修理などの事を聞いてみた。
「YAMAHAはねぇ」
みたいな返答が多かった。さらに・・・
「このピックアップは故障が多い」
とも。
仕方ないので自分でサポートへメールを出す。
1.貴社へ直接、プリアンプのみを送って状況を見てもらいたい。
2.修理の可否、可能なら見積もりを知らせて欲しい。
3.ギター本体のメンテナンス(弦高調整、サドル調整など)にも
応じてもらえるのかどうか?
といった質問をしてみた。
想像以上に早く、翌日には返答がきた。
内容は転載できないが、「ギターと一緒に送って欲しい」「修理可能であれば1万~3万円程度だろう」「キャンセルでも点検料と代引き返送料で4千円程度かかる」「修理ならできるが調整はできない」など・・・
当然、これがYAMAHAの対応か?と、首をかしげた。
自社の製品を末永く使って欲しいなどという所はみじんも感じられない。それが1万円の製品でも50万の製品でもユーザーがいる限りもっと親身になって対処をして欲しいものだ。
で、結果は。
修理にも点検にも出さない。当たり前だ。
ギターを送って点検、見積もりが高く修理キャンセルで点検料と返送代、ただ1万円近くの出費が予想される。仮に1万円でも3万円でもかかって直すほどの音の魅力はない。
ならば!と、
分解してみる・・・・
プリアンプは基盤になっていて、ちょっと手が出せないものだった。こんなに複雑に作らないといけないものだろうか?という事で、簡単に戦意喪失。あきらめた。
このことを相棒のMASAに相談してみた。
彼が持っている(2つ)フィッシュマンのピックアップを使いなよ。と言ってくれた。でも2つ持っているとはいえ、彼はギターも数台あるしそれなりに使い道もあるだろうし、何より最近買ったものだ。でも、いいからと快く譲ってくれた。しかも激安で・・・。嬉しかったね、ありがとうねMASAちゃん!
しかも支払いは「ある時払い」。
支払いもしていないのに早速取り付けてみる事に。
まずは PZ-3 のプリアンプの取り外し。
こんな基盤だから自力で直せるはずもない。
プリアンプやコントローラーを外すとボディーサイドに穴が開く。
プリアンプの余計な配線を切り取って元に戻した。機能はしないけど穴が開くよりましだろうと。
携帯電話のカメラを突っ込んでブリッジ裏のセンサーをキャッチ。
ガムのようなもので取り付けられた小型のマイク。
もちろんこれも取り外す。
9Vの電池と比べて、この大きさだ。
フィッシュマンの配線を切る。
ゲゲッ!
何本あるんだ?
ジャック側を無理矢理剥がしてみると、赤と白の2本とアース線のみが使われていた。まぎらわしいな・・・
エンドピンジャックを取り外して配線を試みるが、外し方がわからない。写真は苦労して録ったボディーの底にあるエンドピンジャックの裏側だ。配線もカプラーのような感じで外せない。何よりここまで手が届かない。
仕方ないので既存の配線を使用する事に。
こちらは至ってシンプル。
後に取り外しができるようにカプラーで接続したかったが、あいにく材料がない。とりあえず色を合わせて仮止めし出力チェック。
反応有り!
こうなりゃ早く、仕上げたい。
線の被服を剥いで直接、ハンダでポイント・トゥ・ポイント結線を。
しっかりと絶縁し配線はできあがり。
ピックアップ本体を固定してできあがり!
ちなみにこのピックアップ、写真に写っているマグネット・ピックアップ(磁力を利用したマイク)の他にコンデンサ・マイクも付いている。これらを絶妙にブレンドできるので幅の広いセッティングができるのである。
さて、弦を取り付けて弾いてみる。
ばっちしだ!
PZ-3、壊れて良かったなぁ
YAMAHAの対応悪くて良かったなぁ~
なにより、心優しいMASAちゃんがいてくれて良かったよ。
さてさて、さらにチューンを計画中。
後日報告しよう。